映画「若おかみは小学生!」私記

風呂に入らないのはアニメではないので温泉旅館が舞台という時点で一応ある程度アニメであろうという事はとりあえず約束されているのだが、見始めてすぐ「よく考えれば(特にデフォルメ寄りのキャラの)日常芝居をしっかり作画されるのそんなに好きじゃないんだよ…」という事を思い出す。それもあいまって「良く作ってあるけどこれ自分が客なアニメじゃないなー」と半ば途方に暮れつつあったのだが、グローリー・水領先生が出てくるあたりから持ち直しはじめ、主人公のキャラソン流れてネコミミコスの幼女(幽霊)がサブリミナル気味に突如挿入される(おっこと水領先生の会話中に唐突にカットインされるので本当にビビる)買物シーンあたりから「ここは俺の領分(アニメ)だぜ」と幾分なってくる。

結局自分が「THE 作画」を許せるのはTVアニメのOPEDアニメーション含めPV・MV的もの(非ライブシーン)と組み合わされた時だけけなのかもしれないと思わされた。あと破壊。日常芝居ちゃんと作画されるの嫌いだなと考えた時に「でもWHITE ALBUMのマナが机ぶちまけるシーンとかは好きだな…」とか思ったがあれは破壊シーンなんだ(一方、非日常の身振りがベースにある作品で良作画で物がぶっ壊されても破壊に思えないシーンというのもある)。