距離 (『Gのレコンギスタ』19話)

  • 昨日の即席感想で、わざわざ()閉じでラライヤがスコープで距離を測っている事を付け加えているのは、言うまでもなく『Gのレコンギスタ』19話が「距離」をめぐるアニメーションだからだ。冒頭汗だくになりながら走られる事によってこの上なく「実感的に捉えられるもの」としてある「距離」、流星を狙撃するメカニズムやラライヤのスコープによって「正確に測られるもの」としてある「距離」、アルケインのワイヤー移動のくだり他で示される容易には実感出来ないもの、もとい「感覚を欺くもの」としてある「距離」(「どの星がルインのいる星か、分からないんだよ」=「距離の測定が不可能であること」をこの系列に加えてもよい)など、「距離」の種々の様相の展開が、このエピソードの基調をなしている。
  • 流星の狙撃を並んで見物するシーンには、足を踏み入れる者に汗だくのランニング修練を強いる聖域のようなものとしてあった船が、観光案内めいたアナウンス→見物の流れによっていつの間にか観光遊覧船のようなものに変質しているというという感動がある