2018-01-01から1年間の記事一覧

映画「若おかみは小学生!」私記

風呂に入らないのはアニメではないので温泉旅館が舞台という時点で一応ある程度アニメであろうという事はとりあえず約束されているのだが、見始めてすぐ「よく考えれば(特にデフォルメ寄りのキャラの)日常芝居をしっかり作画されるのそんなに好きじゃないん…

面白い「非」の咲き乱れる作品を…(『LOST SONG』他)

『LOST SONG』(1~3話) 1話冒頭1分間の「これは完全に自分が好きなタイプのアレなファンタジーアニメなのでは…」感は『聖戦ケルベロス 竜刻のファタリテ』以来のものがあったが、そこからの進み行きはだいぶ異なる。 ゲーム屋ファンタジーアニメの生きる道は…

どうやら今年もテレビアニメで〈アクションシーン〉を見ることはまだ可能であるようだ(『キューティーハニー ユニバース』他)

「キューティーハニー ユニバース」(1話,2話) リブート作品という事で制限される部分、無茶ができる部分があると思うのだが、無茶ができる部分をちゃんと無茶している。1話戦闘シーンの時間感覚など完全にぶっ飛んでいて、絵柄だけではない部分でサイケデリ…

「何かに〈ついて〉」考えるという事が全て「違う」のかもしれない(ノート201802#1)

ポプテピピックでパロディとはなんだろうという(パロディと一口にいってもいろんなタイプがあるよなあ…そもそもそれって「パロディ」なのか?というような)方向に考えるというのならいいが、パロディという概念でポプテピピックを考えるというのは何か順番が…

ノート201801#5 対象・接近

対象に接近する事で対象を見極められるというロマンティシズムを捨てなければならない。対象が対象として選別されているということに既にひとつの歪みがある

ノート201801#4 語りかけるように書かれたもの

「語りかけるように書かれている」と思える小説が好きなのだが、自分の中には家族や友人が実際に語るような「生の語り」だけでなく、特撮・アニメのようなある種「大仰な語り」も息づいていて、だからこそ流れるようなリズム感とは遠いつっかかりのある文体(…

ノート201801#3 映像作品において言葉によって与えられた…

映像作品においても素っ気なく言葉によって与えられたものによって空間の把握の仕方が影響を被る事もあるのだから、言葉も音も捨象して考えることは出来ない。

ノート201801#2 作品・状況・問題

作品はどうしてこういう風にしか問題にならないのか。そもそも「問題」というのが違うのか・・・ 作家は状況論をやっていても話(仕事)にならない。作品を「状況」の中に置き直すのは評者の仕事。また、面白いから状況に置けるのであって、状況に置けない作…

ノート201801#1 既視感

既視感を感じさせない作品が、改めて振り返ってみて新しいものに満ち溢れているかというとそういう事はない。新しいと主張出来るところがない事もないが、概念操作で新しいと主張出来るような新しさなら既視感だらけの作品にもあるだろう。既視感を感じるか…