2014年のアニメ・選と『ブレイクブレイド』について少し
2014年のアニメ・選は
・Z/X IGNITION
・ブレイクブレイド
・サムライフラメンコ
・極黒のブリュンヒルデ
・暴れん坊力士 松太郎
・ロボットガールズZ
・プリティーリズム レインボーライブ
(2014年放送終了分・順不同)
ちょっと無理してベスト10にしようとすると
・中二病でも恋がしたい! 戀
・ピンポン
・モモキュンソード
を追加か
『ブレイクブレイド』について
『ブレイクブレイド』には、「黙する事」「黙することを要求されている人」というモチーフが沢山出て来るんですね。ホズルの真意にしろ、シギュンのライガットに対しての思いにしろ、トゥル将軍の死をナルヴィに伏せなければいけないというのもそうで、終盤ライガットも色々整理がつかなくなって「何も言えねぇ…」という所に落とし込まれている。
その一方でジルグとかボルキュス将軍とか、口に関しても戦いぶりに関しても異様なまでに「饒舌」な奴らがいるというのがあって、終盤ライガットが「寡黙」の方向に落とし込まれているように感じられるのは、この「饒舌な奴等」との対称においてというのもある。ライガットとの一騎打ちの時にボルキュスは例によって饒舌なんだけど、一方でライガットは整理のついた言葉は殆ど発せない。こういうバランスが面白い。
そんな一騎打ちの際にライガットに渡される最終兵器は当然に「饒舌な兵器」では有り得なくて、黙する事を要求された者が調整した、破壊力もトリッキーさもあるが、何か巨大な不均衡を抱えている用に見える武器が渡されるという形になっている。
「寡黙」と「饒舌」の対比が極点を迎えた所で何かが弾け、とはいえ何もかも整理がついたという訳でもなくて、そこであのもうラスト・あの表情の動きがあるという。本当に凄いアニメだった。「無闇に思いに整理をつけない」というこのアニメ全体の良さを集約したラストでもあったと思う。