『えとたま』2話

 見れば見るほど素晴らしい高人口密度日本家屋アニメ。全編通してずっと家に居たとは思えないこの開放感(結構な広さを持った仮想空間でのバトルを待つまでもなく、それは感じられる)は一体なんなんだろう…
 台所と居間がつづきになってる中、三歩歩く事で(敷居を跨ぐ事で)記憶を失うやつが、今を忘れない為に台所の側に留まろうとする…というのなど本当に良い。
 この「三歩の重み」とか、にゃーたんとモーたんのバトルを全員が固唾を飲んで見守るかというとそういう訳でもなく台所の片隅で割りと小さめなビジョンを通して数人が見てるだけというような、1話で「干支をいかに覚えてもらうか」という事に皆で集中していたのとは対照的なある種の「まとまらなさ」とか、その辺がこの狭い空間に実際の面積とは無縁の広がりを与えている気がする。


縁側からみれば庭は「舞台」で、庭から見れば縁側が「舞台」と、そういうのもあった。